車の一括査定サイトの利用はご注意を
2024年02月6日
ニュースアプリやSNSの広告に出てくる各種一括査定のサイトがよく目につきます。
特に車については、テレビCM等にもよく出てくるので、安心かと思ってしまうでしょうが、例のビックモーターの件が出てから中古車買い取り販売業者の信用は失墜したと思われます。
現在は少し落ち着いたようですが、少し前までは中古車の査定額が高騰しており、新車よりも高額な中古車という異常な値段が蔓延っていました。
全ては新車が手に入らないという現象から始まったものであり、原因は車の部品類の入手が困難になったからと言われています。
半導体を筆頭に、その他の原材料が不足し、車を作れないというのが表向きの理由となっていますが、空前の円安により、輸出車の数は国内販売よりも多いような気がします。
より高く売れる海外に多く売った方が利益になるので、輸出に回す数を多くしているのも国内販売が困難になっている本当の原因のような気がします。
という事で、中古車販売買取業者の業績がうなぎ上りになっているのが現状で、それらの業者が、一括査定のサイトに登録し、そのサイトから検索した顧客のデータが業者に回り、顧客に我先にと営業電話がジャンジャン掛かってくるという仕組みのようです。
ビックモーターという巨悪が摘発された事により、中古車業界は浄化されたかのように思えますが、現実はまだまだ悪徳業者は存在しているようです。
顧客とのトラブルだけでなく、店舗の前の道路に植えてある公共の植木を枯らして、店舗をよく見えるようにしたり、保険業務も行っていて、それらについても不正があったというビックモーターがあまりにも悪質だった為に、陰に隠れていただけで、現実には他にも悪徳業者は存在しているようです。
相場に沿った査定をするのであれば、微々たる金額の差にしかならないはずですが、他社よりもずば抜けて高額な査定額を提示し、とりあえず契約を取ってしまうという手口があるようです。
契約さえとってしまえば、契約内容においてどうとでも取れる文面の所を主張し、契約時の査定額は仮のものであり、その後の検査により減額するしかありませんと言ってきて、他の健全な業者が提示した査定額よりも減額してしまうという悪質な手口を使っている所もあるとの事です。
客側が事故車を無事故と嘘を付いていたりした場合は減額されてもしょうがないでしょうが、何の問題もない車両に欠陥があるように仕立て上げるのは詐欺行為に当たると思います。
その他、中々支払いがされなかったり、色々なトラブルが発生しているようです。
一括査定のサイトは、車を売りたい人を業者に紹介するだけで謝礼を貰っているので、なんの責任も無く、後は取引業者と客の間での問題となるので、知った事ではないというスタンスなのでしょう。
なので、一括査定のサイト等に頼らずに、自分で業者選びをし、自分で足を運んで査定してもらう方が無難といえます。
ビックモーターのように、ゴルフボールを車に当てて傷があるように見せかける手口はもう無いかもしれませんが、査定前は傷の有無等を自分で写真に収めておく事をすすめます。
無かったはずの傷を理由に減額されるかもしれませんから。