精神疾患者の依頼相談の対応について
2023年11月19日
探偵は、精神病患者の最後の砦なのか、そこそこの年数を営業している探偵なら、精神を病んだ方からの相談を受けた経験が何度かある事でしょう。
当社でも、これまでに何件も相談を受けた事があり、まだ駆け出しの頃は依頼を受けてしまい後悔した経験があります。
はなから会話にならないような人であれば、電話相談の時点で丁重にお断りするのですが、話に整合性があったり、これは変わったケースだなと思っても、それが妄想なのか現実なのかを完璧に判別する事は不可能です。
ただ、長年探偵を営業していると、これは尋常ではない話だなとある程度は分かるようになってきます。
なので、真っ当に営業している探偵で、そこそこベテランになってきていた場合、相談者が心が病んでいる人と想定出来たら、体よく依頼はお断りする事でしょう。
しかし、探偵には営利主義の所や悪徳探偵も存在しますので、そういった探偵は逆に精神疾患者を食い物にするような営業をしている所があります。
少し前になりますが、ネットで当社を知ったというある探偵が、盗聴盗撮の発見業務を外注できるかと問合せしてきました。
詳しく聞くと、その探偵は依頼人が精神疾患者である事をほぼ断定しているというのです。
当社の方針として、そういった精神病の方の依頼は受けないという事と、受けてトラブルになっている探偵も存在している事を伝えましたところ、参考にしますと言い、どうにかして依頼を受け、収益にしようとしているように見受けられました。
そこまでして、収益を上げたいのかと哀れに思いました。
何年か前に、他所の探偵のホームページで「電磁波対策」というような業務を行っているという宣伝をし、妄想、幻覚の症状がある精神病の方からの依頼を受け、詐欺に近い調査をして逮捕された探偵がニュースになりました。
こういった事例もあると伝えましたが、おそらく聞く耳は持ってなかったと思われます。
もしかすると、依頼を受けてトラブルになった場合、当社に押し付ける気で問い合わせをしたきたのかもしれません。
業法を守り、正当に営業している探偵の場合、上記のような調査だけでなく、各種調査においても、調査する必要が無い、また調査しても何の利益にもならない、調査しても無駄になるようなケースの場合は、その事実を相談の時点でお伝えし、依頼人様に不利益にならないように対処します。
電話が鳴ったら、全て依頼を受けるという方針の探偵は、営利主義の探偵なので注意しましょう。
とはいえ、精神病の方にはこのような判断力はありませんので、家族が見守ってあげましょう。