探偵は便利屋ではないので、雑用は便利屋に
2023年10月26日
探偵と便利屋を一緒に営業している所があります。
これは、どちらが先に営業していたのかが問題となります。
便利屋をしていて、探偵業務を頼まれる事は多々あるようですが、この場合、何度も探偵業務を営利目的で行っていると探偵業法に抵触する為に、探偵業の届出が必要となります。
という事で、便利屋が探偵業務を依頼される事が多い場合、探偵業の届出を行い、便利屋と探偵との二足の草鞋を履いている所があります。
この場合、庭の片付けやら家のゴミ出し、その他もろもろの雑用をこなす便利屋としてはプロなのかもしれませんが、探偵業務は素人同然です。
そんな便利屋が堂々と探偵として宣伝していたりするので、一般人の依頼人は探偵と便利屋をごちゃまぜにして考えている場合があります。
逆に、元々探偵を営業しているところ、また探偵社に勤めていた方が便利屋を始めたという場合は、探偵の技術を既に備えているというベースがありますので、便利屋としても探偵としてもどちらも行えるといえます。
便利屋はいわゆる何でも屋ですから、誰でも出来るような雑用を頼まれる仕事であり、特別なスキルは必要ありません。
もちろんベテランになれば誰でも出来るような雑用でも人よりも早く終わらせる事は可能でしょう。
なので、便利屋をやった事が無い探偵や元探偵が便利屋を始めた場合と、便利屋をしている者が探偵をし始めたのでは雲泥の差となります。
もしも自分が探偵業務を依頼しようとしている所が便利屋も行っていると知った場合、専業で探偵をしている所に変えるか、どうしても便利屋&探偵の所に依頼したいのであれば、どちらを先に営業していたのかを確認してみると良いでしょう。
もしも便利屋が探偵をしているという所の場合、調査料金としてはとても安いと思われます。
しかし、望んでいる調査結果を間違いなく得られるという事は確率として低いといえるでしょう。
なぜなら素人が探偵の真似事をしているからです。
これは便利屋をしている人も自覚しているのは間違いありません。
なぜなら、これまでに二回ほどそれぞれ別の便利屋から、日当はいらないので、調査に同行させてもらって仕事を覚えたいという相談を受けた事があるからです。
一度目は、もしも仕事で使えるようになれば下請けとして取引しても良いかと思って同行させましたが、張り込み中に寝ていたり、待ち合わせ場所を間違えたりと探偵でなくともビジネスマンとして呆れるような失態をおかされたので、付き合いを切りました。
二度目は同じように調査に同行させてほしいと言ってこられたのですが、一度目と同じ目に遭うのは当社としても嫌ですし、何より大失態が起きた時に不利益を被るのは依頼人様なので、断りました。
このように便利屋が探偵擬きを行っているせいで、探偵と便利屋を勘違いしている方がいらっしゃいます。
探偵に電話してきて、雑用を頼むのは迷惑千万なので、勘違いの無いようにしていただきたいと存じます。