台風シーズンの水害の被害を最小限にするには
2023年08月30日
六月の初旬に起きた梅雨前線と台風のダブル攻撃による水害は日本中に被害をもたらしました。
梅雨時期に台風が来るというのが無いわけではないのでしょうが、珍しい現象であったのは間違いないでしょう。
このダブル攻撃による降雨量の増大により、洪水などの水害が発生したのは間違いないと思われますが、当社もガッツリ被害を受けました・・・
事務所は膝上に及ぶ水没で、床上浸水になり、底部に置いてあった器材や家電品はそっくり廃棄処分となり甚大な被害を被りました。
この水害ですが、何十年に一度とか、過去に聞いた事もないという被害をもたらしています。
つまり、これまでの経験則では計り知れない降雨量の大雨が降るという時代に入ってきています。
異常気象の時代になってきていると言いますが、もはや異常ではなく通常の状況と考えた方が良いでしょう。
当社でも、その時、台風は無くなり、雨も止んだので、これまでの経験則では、少しずつ水が引いていき、雨が降る前の状況に戻っていくだろうとたかをくくっていました。
しかし、河川の上流部からの内部氾濫により、どんどん下流部に水が押し寄せ、下流域にある当社は晴天の中、洪水にのまれてしまったのです。
ギリギリまで様子を見ていましたが、もはや車まで水没してしまう様相になってきましたので、着の身着のままで調査用車両の脱出作戦にでました。
交通止めになっていた周囲の道路では、規制をしていた警官から車の脱出を止められましたが、まだ水没するまでに少し余裕があった為に、なんとか車を廃車にせずに済みましたが、人命優先と考えてくれたとは思いますが、警官と押し問答をしている間にも水かさは増えていき、時間との闘いの中、ひとの財産にも考慮してほしいと思いました。
翌日はまだ水が引かない状況だったのですが、翌々日には水が引き、事務所に戻れる事になりました。
恐る恐る玄関を開けると、泥水に浸かってしまった器材がみじめな姿で待っていました。
洪水による浸水は、ただの泥水ではなく、まさに汚水と呼ぶが正しい不潔な汚泥水が被ってしまう事を言います。
ただの泥水であれば、洗えばいいですが、汚水となると雑菌やその他のばい菌、ウイルスが含んでいる為、もはや消毒したとしてもどうしようもありません。
ましてや電気製品は完全に終わりです。
床に置いてある家電品や調査用器具は廃棄となりましたが、机の上にあるパソコン類は助かりました。
しかし、事務所の建屋が全て水没してしまうような水害が起きたらどうしようもないでしょう。
その時はあきらめるしかありませんが、近年の天気予報は精度が良いので、豪雨の予報があった時は、本当に大事なものは別の場所に移動しておいたり、移動出来ないようなものは建屋内の高い場所に持ち上げて置くことが大事だと思いました。
またコンセント等も、床に近い低い場所ではなく天井から吊り下げる形態にしたり、避難する前にブレーカーを落としておくなどで電気器具の損傷を最小限にできるかもしれません。
これらは低い土地で活動されている人はとても大事な被災回避法だと思います。
高台に住んでいる方達には関係ない事でしょうが、低い土地に住まれている方は大事な事でしょう。
住居の場合などは、二階があるなら貴重品は二階に移動しておく事をお勧めします。