DV(ドメスティックバイオレンス)の調査について
2023年07月21日
配偶者からの暴力防止に関する法律、いわゆる「DV法」が施行され、さらに改正されるほどになっています。
これまでは、家庭の事に関して、警察が介入する事はよほどの事態でなければありませんでした。
例えば、どこからどうみても傷害罪や殺人罪と認定できるものに関しては、刑事事件として扱うのは当然の事であり、過去においても例え家族といえども事件化されてきました。
しかし、重症を負わせたり死亡させたりというような極端な事態ではなく、軽いケガともいえない重症の一歩手前程度だとしても、家族の問題として扱われてきた経緯がありました。
それではいくら家族といえども、弱い立場の者が報われないという事なんだろうと思いますが、DV法が出来たのだと思います。
これはとても大事な法律が新たに出来たと思いますし、なぜここまでこのような法律が無かったのかが疑問に思えます。
しつけという前提で行っていたとしても、第三者や外部から見たら暴力でしかないような行為を認めているのは家族の問題といえるかどうか、やっと目が覚めてくれたという気がします。
確かに社会的に未熟な子供を言葉で言い聞かせるのは難しい事であるのは誰もが認識していることでしょう。
しかし、そこには加減というものが存在しなければならず、その上でその後の成長を考えた上での教育という概念が無ければならないはずです。
自分のサディスティックな心理からの行為であっては絶対にあってはならない事です。
これは子供に対してだけでなく、配偶者に対してもそうです。
圧倒的に夫の方が腕力があるという現実から、夫から妻への暴力が多いのですが、最近では逆の場合もあるので注意が必要です。
そういったDVについての調査ですが、結論からいいますと、真っ当に営業している探偵としては、調査を受ける事はありません。
DV関係の調査に関しては、依頼人からの暴力から逃げている配偶者及びその子供たちの逃げ場を探してほしいというものです。
自分が加害者でありながら、その被害から逃げている被害者の居場所を探してほしいという依頼・・・
DV法が無かったとしても、本来受けるわけにはいかない依頼です。
しかし、酷い者になると、DV法が存在しているのかどうか知ってか知らずかは分かりませんが、自分が暴力を振るって逃げているという家族を探してほしいと悪びれる事も無く依頼されてくる方がいらっしゃいます。
法律に疎い方はこの世に多いものですが、法を考える前にモラルや道徳心というものを考えれば分かる事もあると思います。
自分の暴力によって逃げている家族を探してほしいという調査は受ける事は出来ません。