不倫について探偵として思う事
2023年04月17日
探偵の業務と言えば浮気調査というくらい、探偵の仕事は浮気に関係する業務がほとんどといえます。
人探しや盗聴器発見、身上調査などもありますが、少ない調査といえるでしょう。
当社も浮気調査に特化した営業形態にしようかと思った時期もあった位です。
その浮気・不倫についてですが、探偵側としては、依頼人様に寄り添った立場ですので、不倫を行った対象者については憤りを感じ、調査を遂行している中でも、心情的には不倫をされてしまっている依頼人様側の味方となるのは当然ですし当たり前です。
不倫・不貞行為は民法上の違法行為ですので、法的にも違法と言える行為です。
しかし民事上の違法行為ですので、刑事罰はありません。
ではどのように解決するのかといえば、いわゆる慰謝料という賠償金、つまりお金での解決となります。
その他に色々な条件を付ける事は出来ますが、簡単に言えば慰謝料での解決になります。
ここで重要なのは、被害者と加害者、つまり不倫をされた側と不倫をした側だけの問題であるというのが実情という所です。
もちろん関係者は他にもいるでしょう。
子供や親兄弟などの親族、近しい知人なども含まれる事はあります。
そういった関係者、当事者と思われる方は発言権が多少なりともあるとは思います。
しかし全くの無関係の人はどうでしょうか?
家族でもなければ親類でもない、何某かの関係者でもない赤の他人が、他所の不倫問題に口を出せるのかという問題です。
結論から言えば、赤の他人に発言権はないでしょう。
もちろん一般論として、自分の範疇の中での発言は構わないでしょう。
しかし、その当事者に向かって赤の他人の自分が介入していくというのはお門違いといえます。
不倫、不貞行為の問題は夫婦の問題であり、その家族の問題です。
そこに他人が入っていく余地はありません。
これは著名人においても同じ事だと考えます。
芸能人や政治家、その他の著名人が不倫をしたという報道が度々流れ、それについて謝罪会見をしているのを見ると、何をしている、何をさせているのかと思います。
謝罪している方は今後の自分の社会的地位を守る為、謝罪させている方は大きな話題にさせる為でしかありません。
大きな話題になれば、ワイドショー等での視聴率が稼げますので取り上げるだけの事です。
そして取り上げられてしまったら、世間の非難を一手に受けてしまいますので、誰とも知らず人に向けて謝罪しているのでしょう。
いつも思う事は、著名人がテレビで謝罪している所を見て、見ている視聴者はどう思っているのか?という疑問です。
前述したように著名人といえども全くの無関係、赤の他人がその著名人がした不倫について、直接糾弾を出来るのかという問題です。
中には暇にあかして抗議の電話やメールを送る人も居る事でしょう。
しかし全く無駄な行為です。
不貞行為を行った者を責められる者は配偶者でしかありませんし、これは家族の問題なのです。
赤の他人が入る余地はありません。
そう考えれば、著名人の不倫問題においても、ほっといてほしいと思っている著名人も多い事かと思います。
不倫と言う他人の問題に関してズケズケと介入し、不倫をした者を追い落とし、社会的に抹殺するような行為がここの所蔓延っていますが、これについてはどうかと思います。
謝罪会見の時に、配偶者に対して、家族に対しては本当に悪い事をした、しかし世間様に謝るつもりはないというような事を言われたら、返す言葉は本来無いはずです。
しかし芸能人などの場合、人気商売なので、テレビ番組などのスポンサーの問題があり、そうもいかないのでしょう。
ここに問題があると思います。