不倫している側の心情に触れる機会
2022年12月27日
通常の浮気調査の場合、配偶者の不貞行為の証拠を得る為の調査になりますので、探偵が接触する相手は不倫された側の方になります。
そしてほとんどの場合、不倫された側の人と接する事になりますので、裏切られた側の心情と対面します。
しかし、レアケースとはなりますが、中には不倫した側の人からの浮気調査の依頼を受ける事もあり、いつもと逆の立場の人の心情を知る機会もあるのも探偵です。
それは、自分自身も不倫をしているのだが、不倫相手に別の浮気相手が居て、その浮気相手との浮気調査をしてほしいという依頼が入った場合などが挙げられます。
一つの例を挙げますと、ある病院に勤務している看護士の依頼人が、妻子が有る同僚の看護士と不倫の関係になっているが、その不倫相手が、さらに別の不倫相手も抱えているという漫画のような展開がありました。
その浮気調査の対象者は、病院関連の一族であり、医師にはなれなかったこそ、看護士にはなれて、重宝される男性看護士として地方の基幹病院に勤務する三十代の男性でした。
妻も子供も存在し、驚くべきことにその妻は、同じ病院に勤務する看護士の女性でした。
そこそこベテランの看護士同士の夫婦であり、他所から見れば、子供も居て円満な家庭と見えていた事でしょう。
しかし裏の顔としては、病院内の女性を食い散らかす女癖の悪い男でしかなかったのです。
そんな男の相手役になってしまった女性からの浮気調査の依頼でしたが、まぁなんというか、医療関係者の実態が良く分かる案件でした。
世間一般でいえば、それほどのイケメンとはいえない男でしたが、女性が大多数をしめる看護士の世界において、普通の容姿であり、特に変わった指向のある性格でもなければ、そこそこモテるという実体が分かりました。
それが何故かというと、病院にもよりますが、地域でのそこそこの緊急医療を任されているような病院だと、看護士も休みの日も休んでいるようではないとう実態があるとの事です。
非番であっても、緊急の患者が発生した場合、緊急呼び出しがあり、休みであっても職場に呼び出されるという事があるそうです。
そんなストレスを抱えた毎日において、異性からの誘惑があったら、ふらっと乗ってしまう事も弱い人間としてはあるそうなのです。
確かにこういった実態を聞いた時には、同じ人間として、なるほどと思ってしまいます。
人は完璧ではありません。
間違いをおかすから人間なのであるという事を再認識させられた案件の一つでした。
逆もまた真なりという言葉がありますが、逆の立場になれば、確かにその気持ちは分かるという事もありえるという事を実体験で知った案件でした。