冬の張り込みは明け方が一番寒い
2022年12月18日
冬に限らず、ほとんどの季節で、一日の気温が一番下がるのは明け方になります。
草木も眠る丑三つ時辺りが一番寒いような気がしますが、夜中の二時辺りよりも日の出前が一番寒い時間帯です。
なので、ベテランの探偵は、冬の防寒対策は明け方の気温を基準にします。
つまり天気予報も調査にとって重要な情報であり、天気予報を確認しないで出来る仕事ではありません。
風が強い日だったり、北風だったりすると、予報気温よりも体感気温が低く、予報気温だけでの防寒対策では万全ではなくなります。
駆け出しだった頃、先輩探偵と夜の張り込みをした時、先輩がろくな防寒対策をしてこなかった為に、凍死寸前になった事があります・・・
しかも、対象者は朝まで出てこないだろうから、交代で寝るとか言い出し、エンジンを切った極寒の車の中で寝たりしたら、冬山で寝て死んでいく登山者のようになってしまうと思い、この先輩はアホなのかと思った記憶があります。
実際にこの先輩は使えない探偵で、探偵のトイレ事情も考えずに、張り込み中にムシャムシャものを食べ、そろそろ対象者に動きがありそうな時に、トイレに行きたいと言い出す始末で、それ以後は二度と組むことはありませんでした。
こういった負の経験があって今があると思えば、いい思い出かもしれません。
話はそれましたが、季節的に身体にこたえる寒さの冬の調査現場ですが、防寒対策さえ万全であれば、そこそこなんとかなります。
当社では関東での調査がほとんどですので、真冬でも東北や北海道のようなマイナス気温にはならず、なってもマイナス五度前後辺りですので、ホームセンターやワークマンに置いてある防寒着やカイロを使用すればなんとか持ちこたえらえます。
当社では海で使うウエットスーツの生地で出来た防寒着を真冬には使用します。
低い水温でも耐えられるウエットスーツの効果は高く、本当に寒い日以外に使用すると汗をかいてしまうほどです。
汗をかくと、その後汗よってさらに冷えてしまうという悪影響が出ますので、最大限の防寒をすれば良いというものでもありません。
ヒートテックと呼ばれる商品があり、冬の登山者が使用したようですが、ウエットスーツのような生地の為に汗の蒸発が出来ず、下山する時に冷えてしまい、登山者には使えない防寒下着という記事を見た事があります。
なので、防寒性能もあり、さらに湿気も逃がすという高機能な下着を冬の登山者は使用していると聞きました。
今ではヒートテックも改良されたみたいですが・・・
という事で、真冬の調査はキツイでしょうと心配される事が多いですが、防寒対策さえしっかりしていれば、乗り越えられます。
本当に一番きついのは、真夏の時季です。
それについては半年後に・・・