探偵をしていると知恵と工夫はとても大事だと再認識させられる
2022年10月14日
生活の上で、同じ行為をしていると、いわゆる「生活の知恵」というのが働きだして、それまで遠回りしていた作業があるきっかけで合理的に動き出すという事があります。
もうちょっと楽に作業が出来ないかなという意識を持って生きている人には、こうしたら、あぁしたらという向上心があり、色々な知恵をしぼった結果、より合理的なものを見つけられるのでしょう。
人には個人差もありますし、より能率を良くしようと考える思考がある人とない人では雲泥の差になります。
本当なのか作り話なのかは分かりませんが「コロンブスの卵」という話があります。
一見、誰でも思いつきそうな簡単な事でも、それを最初に見つけたりする事の至難さを例えた話だと思いますが、世界を変えるような大発見はまだしも、日常生活においての工夫とかは、そんな大発明家でなくても、思いつく事はたくさんありますし、自分自身で知らなくても、現代においてはネット等の知識を活用すれば、最先端の技術が瞬時に得られる時代だといえるでしょう。
そんな中、探偵の技術も、正に同じであり、進化する道具を使いこなすのは当たり前ですが、そこからさらにそれをプロの使い方に昇華させる知恵が必要であります。
同じ道具を誰もが同じように使っているのではプロとはいえません。
同じ道具をさらに違う技術を使って素人では出来がたいものを得てくるのがプロの探偵といえます。
それには日常において、常に知恵と工夫を考える癖をつけておく必要があり、同業者からもそんなやり方があったのかとビックリされるような技術を得る思考を常に持つ事が大事だと思います。
そうはいっても、どの業界でも同じだとは思いますが、主義主張は様々ですから、古い考えを重んじる探偵も存在しますので、何が正解かとは言うつもりはありません。
ただ、探偵の第一義としては、依頼人様の要望に最大限応えるのはどこの探偵でも同じだとは思いますので、古い調査手法だからとか、古い器材しか無かったからとかという言い訳をするのは、いかがなものかと思います。
古い器材しか無い場合のその状況の上で、最大限の知恵と工夫をこなして、証拠を得てくるという意識は大事だとは思いますが、それは緊急事態での話であり、緊急事態にならないように常に備えているのがプロの仕事だといえるでしょう。
ここの所、レジャーやツアーにおいて事故が続いていますが、何よりも大事にしなければならない人命を軽視している業者が目につきます。
知恵と工夫どころか単に営利主義な営業をしているのではないかと勘ぐってしまいます。
仕事、つまり生業とはプロという事です。
素人まがいの仕事をしているのは知恵と工夫が働いていないといえるでしょう。