便利屋が探偵をするのと探偵が便利屋をするのは全く違う
2022年10月10日
過去に二度ほど、便利屋をしている人に、調査を覚えたいので、現場に同行させてほしいという話をされた事があります。
一度目は、どんなもんかと、簡単な仕事をさせてみた事がありますが、まぁ人にもよるのでしょうが、プロ意識が無いというか、本業としてとらえてないというか、二度とごめんだと思いました。
まず、道具を揃える気がないという所と道具を専用として使用しないという理解しがたい行為をされました。
探偵には必要最低限の道具が必要であり、これはどんな業界でも同じだと思います。
高価で買えない場合は仕方がありませんが、その場合は汎用品でなんとかするのであって、無ければ無いで良いという訳にはいかないのがプロの仕事です。
まず、現代においての尾行張り込み時にメモを取っている探偵はいません。
もう何十年も前からレコーダーを使用して記録しているのが通常で、現在ではICレコーダーを使用するのが一般的です。
行動調査において、対象者の動きや周辺の状況を記録していくのですが、メモを取りながら尾行など出来るはずもなく、レコーダーを使用して音声で記録していくのが通常です。
これは運転中や撮影が出来ない場合の記録方法であり、また撮影するまでもないような状況の時にする記録方法です。
ずっとビデオカメラ等を回しっぱなしにして撮影出来ればよいのですが、それは不可能であり、またする必要もありません。
という事で、レコーダーは必須といえるでしょう。探偵社によっては考え方は違うとは思いますが・・・
もう一つは、ビデオカメラですが、もうかなり前からビデオカメラは小型化されており、手のひらサイズのものを使用するのが探偵では一般的です。
さすがにビデオカメラは便利屋も持ってきたのですが、かなり大型の旧式のものでした。
まぁそれでも自分達も、昔はそれを使用していたので、それは特に問題ではなかったのですが、撮影したデータをもらう時に、ビデオカメラ内のデータを見ると、何やらプライベートの映像記録がゴチャゴチャ入っていて、カメラ内のデータを一気に取り込む事が出来ず、とても面倒な思いをしました・・・
それもかなりのデータ量で、もし長時間の録画をする事になった場合、残りのメモリでは撮影しきれない事態になってたはずで、どんな思考回路をしてるのか呆れ返りました。
この他にも張り込み中は寝てるし、プロ意識のかけらもない人間でした。
これ以来、便利屋が接触してきても、一切関わらないようにしています。
ただ、元が探偵で便利屋を始めたという逆の場合は別で、元がプロの探偵ですから、スキルに問題はないので、この場合は組んでも良いですが、探偵について素人の便利屋が調査法を教えて欲しいという要望には応える事はできません・・・