いまだに存在する悪徳探偵は相談者によって知らされる
2022年09月30日
探偵社に直接来社される依頼人様もいらっしゃいますが、めったに居ないと言えるでしょう。
まず電話を掛けてくる所から始まるのが普通なので、一昔前の探偵は広告を電話帳に大きく載せる事が一番の営業となる宣伝でした。
ページ全体に広告を出すような大手探偵社はごく一部でしたが、これには秘密がありまして、それは後述します。
大手以外の探偵社や探偵事務所は小ぶりな広告で我慢したり、社名を工夫をして電話帳を見た人を引き付ける事などをしていました。
電話帳は五十音の並びなので、「あ」から始まっていきます。
なので社名を「あ」で始まる名前にしようとするセコい探偵事務所が多々見られました。
極端なものになると「アーアーアー探偵事務所」などという奇抜な名前にしている所もありましたが、これにも秘密があります。
電話帳に載せる名前は、営業している屋号でなくても良かったので、電話帳には「あ」から始まる変な名前にしておいて、それで依頼人を釣るという作戦だったのでしょう。
これがどれだけ効果があったのかは、そんな変な名前を電話帳に載せた業者と面識がないので分かりませんが・・・
さて、前述した複数の大手探偵社が電話帳一ページ全体に広告を出していた時代、複数と思われた探偵社は実は一つか二つであり、どの広告の探偵社に電話しても繋がる所は同じというカラクリがありました。
これは依頼人を錯誤させる宣伝法なので、現在は業法で使用禁止となり、電話帳から消えましたし、当時の大手探偵社も倒産したり廃業したりして消えました。
まぁこういった悪徳営業をしていたら、いづれそうなる運命だったのだといえます。
さて、現在ですが、探偵業法が施行されてかなりの年数が経過し、監督官庁の出先が警察署の生活安全課なので、めったな事は探偵業界も出来なくなりましたが、それでもなお悪徳探偵は存在しているようです。
なぜそれを知るかと言いますと、電話を掛けてきた相談者の方、また面談に来られた方のお話によって知らされるのです。
相談している時点で怪しいと思い、その探偵社はやめて当社に電話してくる場合もありますし、既に依頼してしまって高額なお金だけ取られて何も得られなかったという人が面談に来られるという場合もあります。
長年探偵をしていると色々な他社の様子を依頼人様から聞かされるので全部は割愛しますが、一つの例を挙げると、調査に行ったフリををて調査をしていないという悪徳探偵がいます。
探偵が本当に調査しているかと探偵を尾行する人はほとんどいませんので、探偵が調査をしているかどうかは依頼人には知りようがありません。
それを悪用して調査をせずに、何もありませんでしたという報告だけして料金だけは頂くという手口です。
こういう事が出来ないように、何も無ければ何もないという画像を取得するのが真っ当に営業している探偵です。
浮気調査であれば、浮気していない対象者の行動を逐一撮影し、浮気相手と出会っていなければ、出会っていないという証明が出来る映像を取得し、その画像を添付した報告書を作成して依頼人様に提示します。
なので、浮気していれば浮気している証拠をつかみ、浮気していなければ浮気していない実態をつかむのが探偵の業務となります。
浮気してなかったので提出するものは何もありませんという報告だけで終わりにしようとする探偵は正に悪徳探偵なので、もし料金が後払いだったり、半額が後払いであれば、料金は支払わずに、管轄する警察の生活安全課に相談に行ってください。
もし前金で全額払ってしまったとしても、同じように相談しに行き、業法で処分してもらい返金の要求をしましょう。
この他にも悪徳探偵の手口は色々ありますが、それはまたの機会に・・・