離婚を決心した後の浮気調査でも対象者のデータは残しておくこと
2022年09月14日
既に離婚を決意しているが、まだ夫婦間で話し合いがなされておらず、配偶者の浮気が継続されているような場合、配偶者と浮気相手を憎む気持ちから、顔も見たくないという心情で、二人のデータを消去してしまう方がいらっしゃいます。
それこそ配偶者と一緒に撮影した画像やら、子供と一緒に写っているもの、手に入れた浮気相手の画像などや、また人物の画像でなくても、車の画像なども消してしまい、記憶のみの手掛かりしかないという案件があります。
だいぶ前ですが、上記のように調査対象のデータを捨ててしまった為、対象者を特定する所から調査が始まると言う、調査の起点が遡ってしまうというマイナスの現象が起きました。
浮気をされて、怒髪天を突く状態なのは理解できますが、ここはぐっとこらえて、我慢する場面なのは誰もが分かる事ではないでしょうか?
なので、大半の依頼人様は手に入れた調査資料は大事にお持ちになってくれるのですが、一部の気の短い方においては、対象の画像を見るどころか、全てのデータを自分の身の回りから消してしまいたくなるという行為に出られる事があるようです。
こういう行為をするとどのような不利益になるかといいますと、まず、対象者の面取りが出来ないという事が第一に挙げられます。
調査を開始するに当たって、対象者を特定する事から始まりますので、写真などの対象者の画像と実物を照合する作業をするのが初期の調査作業となります。
しかし、対象者の画像が無ければ、いわゆる面取りが出来ません。
地方であれば、移動はほぼ車になりますので、最低でも車種と四桁のナンバーが分かれば、ほぼほぼ乗車してくる者が対象者といえるのですが、それでも調査日に別人が乗車してくるという可能性もあり、絶対とはいえません。
また調査当日に自分の車に乗らずに、別の車に乗ったり、公共交通機関を使用したりするという場合もあり、人物の画像データが無いという調査は調査初期の時点でとても困難になります。
探偵社によっては、対象者の特定業務から始めるという調査計画になり、それも調査費に含めるという見積もりになり、調査費が高くなるという場合もあります。
調査をしないで、ただ離婚するというのであれば、怒りに任せて、対象者のデータを全て消去してしまっても構いませんが、調査をして離婚時やその後の法的な争いに優位に立ちたいのであれば、浅はかな事はしない方が賢明といえます。
調査の結果によっては、持っていたデータと合致して更なる証拠が現れるという事もあり得ますので、絶対に調査対象のデータは残さず持っている事をおすすめします。