配偶者に似てる子を嫌う?
2022年05月5日
離婚問題を取り扱う探偵としては、様々な離婚劇を見せられますが、一番の被害者は子供だといつも思います。
確かに不倫された側は被害者であるともいえますが、子供にとってはどちらも親であり、まだ何年も保護してもらわなければ生きていけないというのに、家庭が崩壊していって、自分にまでとばっちりがくる事は理不尽極まりない事だと本能的に思っている事でしょう。
家庭は崩壊するけれども、両親のどちらにも愛されている場合はまだ救われますが、どちらかが、又はどちらもが愛情を示してもらえないという場合はこの世の地獄だと思います。
ある案件で、当事者夫婦の親御さんからの相談を受けた時に、娘婿が浮気をしているようで、子供の親権等も全く要らないと言っていて、子供に対しての愛情が全く見られないというのです。
相談者が、同じ親として信じられないというので、あるケースを伝えました。
それは、憎しみ合って離婚したが子供は引き取った女性が、その後子供が成長していく中で、別れた夫にそっくりに育っていく事に我慢が出来ないという事があるという事です。
なので単純に自分の子供だから、容姿や性格がどうであれ、愛情をもって考えるのが当たり前というのは単純な思考だと・・・
ここまで説明すれば、自分自身の問題でなくとも客観的に想像出来るでしょう。
ある案件で離婚した女性は、親権も何も全て放棄して出ていきました。
高い確率で離婚しても子供を引き取る女性が多い中、珍しいケースだったので、後学の為に依頼人であるこの女性に、お子さんは旦那さんに預けてしまっていいのですか?と聞いてみましたら、夫側の遺伝子が強く、容姿はもちろんだが、性格の悪い面が生まれながらに出ているので、自分の子供ながら憎んでしまう将来が見えるので、不幸な未来が訪れるのを嫌っての事だと言っていました。
なるほどと思いました。
全ての親が自分の子供に愛情を持っているかといえば、それは否です。
でなければ、子供への虐待事件のニュースがこれほど多く流れるはずがありません。
以前は、再婚した連れ子に対しての虐待が多かったように思えます。
ドラマ等でも継母からのいじめのシーン等がよく見られましたし、現実にも親が再婚した後で不愉快な生活を強いられた幼少時代を話す著名人もいます。
これは他人の子に対しての話ですが、昨今では実の子にまで虐待をする親がニュースで取り上げられています。
子供にしたら勝手にこの世に生み出しておいて、ふざけるなという思いでしょう。