個人でも証拠を
2022年03月12日
探偵は、極端に言えば証拠をつかむ仕事といえます。
証拠とは直接的な証拠であり、間接的な証拠はあまり意味がありません。
刑事事件で言えば、物的証拠が大事であり状況証拠は審判に値する材料としては弱いという認識と一緒です。
言った言わないという言葉がありますが、どちらかが嘘を付いている、又はどちらも嘘を付いているという事であり、証拠が無いからこのような水掛け論というものが発生します。
探偵は個人間のトラブルについて相談される事がありますが、過去の事案について証拠をとらえる事は出来ませんので、現在進行形の案件のみ、調査は可能です。
近隣トラブルであれば、加害者のいたずら行為や迷惑行為を実行しているところの映像を証拠としてとらえたり、いじめ問題であれば、いじめの現場を映像にとらえる。
ただ、学校内での現場は内部に入れませんし、校庭での現場をとらえるのは不審者扱いされて通報される恐れが高いので、中々実行に移せず、下校途中の状況などや下校後に出かけた時のいじめの現場をとらえるようになります。
このように、探偵は、対象者に密着出来ないので、トラブルの現場の空白がどうしても出来てしまい、フルに証拠をとらえる事が難しいのが現実です。
秘密裏に調査をしなければ、狂ってる者でもなければ、カメラを構えている探偵の前で犯罪行為をするはずもなく、基本的には他の調査と同じく調査対象に気付かれないように秘密裏に調査をする事になります。
なので、加害者と対峙している核心の部分は、自分自身で証拠を残しておくというのがベストではないかと思います。
DVの被害やパワハラの被害においては、さらにそれが顕著となります。
家庭や職場という密室同然の場所で起きている現象において、探偵自身の出番はありません。
出来る事といえば、隠しカメラを設置する依頼を受ける程度ですが、家庭も職場もどちらもそこへ入り込める状況にある場合のみ有効な手段となります。
なので、あまり現実的ではないので、密室の場合は自分自身で証拠をとらえる事を考えるべきです。
最近では小型のICレコーダーが家電量販店で普通に売っていますから、音声の録音を証拠として使う人が増えてきています。
値段も数千円から買えますので、一つは持っておくべきでしょう。
映像としての証拠を残したいのであれば、色々な秘匿カメラが売っていますので、ネットで調べて購入し、使用してみるのもいいかと思います。
被害に遭っても証拠が無いので、加害者から白を切られるという悔しい思いをしなくて済むように、トラブルが発生しているなら、自衛手段として、証拠をとらえる機器を携帯しておくのが賢明と思われます。
ただ、密室ではなく外部でも堂々とDVやパワハラを行ったりする相手だったら、探偵にご相談ください。
また、近隣トラブルの迷惑行為については探偵の出番もありますので、気軽にご相談ください。