口約束と先払いはNG
2022年02月20日
あらゆる健全な企業の取引において、きちんと書面や電子式の契約を取り交わすのは常識的な事です。
それは契約時に細かな規定や規約を盛り込む事により紛争が起きないようにする為であり、双方にメリットしかありません。
しかし、個人と個人の場合、例えば個人事業者と一般人の契約などにおいて、契約書などを交わさずに業務が開始されてしまう事が多く、これがトラブルの元になっていると思われます。
先日のニュースでは高齢者宅に屋根の修理をすると飛び込みの営業が来て、自宅の屋根を自分で見る事の出来ない高齢者に、偽物の屋根の画像を見せて、損壊していると嘘をつき、災害になると恐怖心をあおり、金額も決めないまま修理をしたふりをして、費用だけ強引に払わせるという詐欺行為が取り上げられていました。
これも、なんの取り決めも無いまま、言われるがままに「それじゃ危ないから修理してもらおうかな」と軽い気持ちで頼んでしまった事により被害が出てしまったと思われます。
この時に、修理費はいくらになるのか見積書を出してほしいとか、さらにその見積書の内訳がきちんとあるかどうかの確認、そして見積書だけでなく、契約書も出してほしいと強く要求していれば、詐欺師たちも面倒臭い奴だから他を当たろうとなって、しつこく勧誘しなくなったはずです。
最近、ネットで有名人に会えますという詐欺をしている者が晒されているというものがります。
これはまるっきりの嘘ではなく、真実と虚構を織り交ぜて話すと言う手口で、有名人と一緒に写っている画像を見せたりする、実際に有名人と関係にある者が起こした詐欺行為です。
これは、ライン等でのやり取りなので、文章でのやり取りが残っているので、証拠となるものがありますが、料金が先払いだった事で被害が出てしまっているケースです。
もちろん、前金と残金に分けたとしても、前金だけ取って逃げてしまう詐欺師もいるので、本来であれば業務を履行させてからの後払いが望ましいのですが、それだと業者側に不利益になる事もあるので、支払いは複数回に分けたほうが良いと思われます。
なので、口約束やライン等での適当な約束事には、絶対に、前金で一括払いはやめた方がいいでしょう。
それと、有名人や著名人と知り合いだと、いちいち言ってくるような奴は逆に信用しないほうが良いでしょう。
探偵にも、芸能人と一緒の画像をホームページに貼りまくったり、広告塔にしている所もありますが、費用が高いばかりで、調査力とは無関係です。
依頼人を釣るエサに有名人を使っているだけですので、うかつに釣られないように用心してください。