プロ意識
2022年02月7日
どんな業界でもそうですが、自分の仕事に対してプロ意識が無いと、低レベルな仕事になってしまいます。
特に、技術的な仕事には言える事でしょう。
探偵にもそれは言える事であり、調査技術を駆使して情報を得てくる職人だという意識がないと、プロの調査員は務まりません。
大手探偵社だと、調査員が何人も居ますので、中にはハズレの調査員も居て、依頼した調査にハズレが来てしまうと、目も当てられない結果になる場合があります。
ハズレの調査員がどういったものかと言いますと、まさにプロ意識が無い者だと言えます。
これまでに、他社と合同の調査や、他社の仕事ぶり、依頼人から見せられた他社の報告書等を見て、これがプロの仕事か?と思ったことは何度もあります。
張り込み中に居眠りをしているとか、強引な尾行により対象者に調査が発覚してしまう等の技術的なものから、初歩的な対象者の確認作業を怠る等の不手際を見せられました。
また、張り込み時にお菓子を食べまくる調査員と現場に出た事がありますが、対象者が現れる時間帯にトイレに行きたくなって、現場から離脱しようとしたのには、あきれました。
探偵のトイレ事情は切実なものがありますから、飲食は控えて調査に入る位の配慮が必要だと考えますが、上記の人はそのような考えは皆無なのでしょう。
この方は、今は無きある大手探偵社の調査員でした。
また、ある企業さんから元従業員に労災ゴロをされたので、調査をしてほしいという依頼を受けた時に、当社に相談された時は二度目だったようで、一回目の調査報告書を見せていただいたのですが、目を疑いました。
調査対象者と全くの別人を調査していて、別人の行動記録が報告書になっていました。
これは、対象者の情報を事前に良く確認しなかった悪例でして、よくもまぁこんな仕事が出来るなと呆れました・・・
この探偵社も大手探偵社であり、ハズレの調査員が来てしまったのでしょう。
依頼人もこんな報告書に金は払えないとクレームをつけたらしいのですが、前金で払ってしまったので、返金してもらえず、訴訟するか迷ったとのことでした。
このように、探偵社の規模で調査能力は計る事は出来ず、プロ意識の薄い調査員が来てしまったら、素人探偵に依頼したのと同じことになってしまいます。
少数精鋭で営業している探偵社は、トップの目が下まで行き届いている所が多く、プロの仕事を末端にまでさせようとしています。
調査の失敗は探偵社の評価、経営者の評価にに直結するからです。