身内の察知能力
2022年02月5日
大きな店内や街の雑踏の中で、多くの人が居る中、自分の身内を見つけられた事は誰もがあると思います。
確かに単なる偶然というものもありますが、そればかりではないのは明らかです。
何故かと言うと、変装をしていても見つかってしまう事が多々あるからです。
これまでに、自分自身で浮気調査をしてしまい、配偶者に見つかってしまったという話はいくつも聞いてきました。
いくら素人といえども、素の姿をさらして尾行や張り込みをしようとはしませんので、簡単な変装はして調査にのぞむようですが、帽子を被ったり、いつもと違う服装を着たり、知人の車を借りたりレンタカーを使用して車両の尾行をしたり、ある程度、自分に変化を持たせてみても、結構見つかってしまうものです。
車両の尾行においては、車を変えた所で、尾行の技術が及ばないという技術的な原因があります。
どの程度、車間距離を空ければいいのか、車線の変更の時期、対象車両が停車した場合どうすべきか等、実践を伴った経験がないと、対象者に見つかってしまう行動をとってしまいます。
もし素人が、車両の尾行をするなら、単独では絶対に無理なので、最低で二台、まともに尾行出来るには三台位は必要と考えます。
この三台で、対象者のすぐ後ろの位置を入れ替わりながら、ベタ付きで尾行する位しないと、素人には車両尾行を成功させられないとみていいでしょう。
そして、徒歩尾行や張り込みですが、対象者が雑踏の中に居たとして、それを遠巻きに張り込んでいたとしましょう。
対象者が移動すれば、急いである程度近くまで接近して、移動に合わせて自分も動かなければなりません。
となると、対象者の視界に入る可能性が出てきます。
その時、対象者の頭を見ていると、振り向かれたら目が合ってしまうので見つかってしまいます。
なので、視線は対象の腰より下、出来れば足元を見ているようにするのが基本です。
目を離しては見失ってしまうので、対象をずっと見ているしかありません。
じゃー、サングラスでもしてればいいのでは?と思われるかもしれませんが、サングラスは逆に目立ってしまうのです。
刑事ドラマ等で、サングラスをした刑事が尾行しているシーンがありますが、あんな姿で尾行したら不審者が後を付いてくると思われて調査はお終いになります。
なので、サングラスはダメですが、伊達メガネなら大丈夫です。
元々眼鏡をしている人なら、調査の時は違う眼鏡にするべきです。
このような知識を持ち、それを実践して調査にのぞんだとして、結構な確率で対象者に見つかってしまうものなのです。
それは、自分の骨格や動き、そして雰囲気は変えられないからです。
毎日見ている配偶者や同居人の動きや癖は見慣れているので、本能的な記憶が相手を特定してしまうのだと思われます。
逆の立場というか、尾行されているわけではないが、身内を不特定多数の人がうごめく雑踏の中で見つけた事がある人は多いはずです。
人は透明にはなれませんので、自分が対象を見える位置に居れば、自分も対象者から見える位置に居る事になります。
となれば、自ずと理屈が分かるはずです。
この身内を特定出来る察知能力は多くの人が持っていますので、自分で調査をするのがどれだけ危ないか理解しましょう。