間接証拠
2022年01月27日
証拠には直接的な証拠と間接的な証拠というものがあります。
刑事事件では物的証拠とか状況証拠とかいいますが、民事の不倫問題では上記の言い方をよく聞きます。
この間接証拠ですが、一つの例をあげますと、メールやライン等の文面があげられます。
浮気相手との文章でのやり取りになりますが、これらのコミュニケーションは間接的な証拠としかならない場合が多く、証拠となる場合は、具体的に不貞行為をしたという内容の文面で、日時や場所等も認識できるようなものでなければなりません。
スマホを覗き見して、浮気相手との文章でのやり取りを見つけ、今度はどこに行こうとか、こないだ行ったレストランは美味しかったとか、好きだとか、愛してるとか書かれていたとしても、それをもって不貞行為をしたとはならないという事になります。
婚姻関係を有する者だとしても、異性と食事に行ったり、デートしたりしても、配偶者は面白くないかもしれませんが、法的には自由な行為となります。
好きだとか愛してるとか言うのは、配偶者が存在するのでモラル的に問題はあるでしょうが、ふざけて言っていただけと言われてしまったらそれまでです・・・
本当にふざけ合っていただけという事例もありますので、まさに証拠とは言えないものと言えるでしょう。
他にも間接証拠はたくさんありますが、次は直接証拠、つまり不倫(不貞行為)と認められる証拠についてお話します。
探偵が行う浮気調査は、この直接証拠をとらえるものであり、言い逃れの出来ない決定的な証拠をつかむ為に行う業務です。
尾行や張り込みをして、対象者と浮気相手が不貞行為をしたと認めざるを得ない、又は調停員や判事が不貞行為をしたと認める証拠画像をとらえるのです。
これについても、ただ単にデートをしていただけの画像、例えば食事をしただけとか、行楽地に一緒に行っただけとかですと、不貞行為の証拠とはなりません。
異性の友達と健全に遊んだという証拠が得られただけになります。
では、どういったものが不倫の証拠となるかと言いますと、性行為をしたと認められる画像が必要となります。
車の中での性行為は、行為そのものを撮影するのですから、これは一番の証拠と言えます。
次にラブホテルへの出入りがあげられます。
ラブホテルは性行為をする場所として認識されている場所ですから、行為そのものをとらえなくても、出入りしたという事は、不貞行為をしたと大きく推認されるという事になります。
あとは、浮気相手の家に宿泊したとか、泊りで旅行に行ったなどがあげられます。
このような直接証拠をとらえておかないと、間接証拠だけで争うのは中々難しいので、浮気の疑念が出た時点で探偵にご相談されるのが賢明です。