浮気者の血筋
2021年12月24日
長年探偵をしていると、色々な傾向を知る事があります。
その中でも、浮気調査の多い探偵の場合、浮気をする者は血筋にもよる事、遺伝的なものがあるという事を知りました。
まぁよく考えれば、浮気性に限らず、血のつながった肉親であれば、性質が似ているのは、DNA情報が同質という事で理解できます。
なのですが、理屈ではなく、現実にそれらを目の当たりにすると、なるほどと身に染みて感じてしまいます。
ある女性が依頼人の浮気調査で、浮気している夫の母親に相談した所、実は夫の父親も以前浮気をしていたと言われ、遺伝なんだなと思ったと聞かされました。
依頼人の義母によりますと、中年になって全く夫婦生活が無くなったので、歳をとったからだろうと思っていたら、浮気相手の女がいて、さらに相手には夫がいるダブル不倫だったとのこと。
浮気相手の夫に浮気がバレて、慰謝料を義母に払いに行かせたというなんとも情けないというか、酷い仕打ちをする男だと思った記憶があります。
まず、浮気していること自体、許される事ではありませんが、裏切っていた妻に、浮気相手の夫に慰謝料を届けさすという神経が信じられませんし、異常な気質だと感じました。
男ですから、自分自身でケジメを付けるのが普通ですし、自分の妻は、夫を寝取った相手の女に慰謝料を請求さえ出来る立場であるのに、それをさせずに自分が犯した不貞行為の後始末を被害者である妻にさせるとは男の風上にも置けないふざけた奴です。
こんな父親から生まれた息子ですから、同じような事をするのは当たり前なのでしょう。
しかも、この息子がしている不倫もダブル不倫ときては、どこまで似てるんだと笑ってしまいます。
もう一つは、浮気調査の対象者の男の家族が、全て離婚歴があり、全ての離婚劇に不倫が絡んでいるという一族だという話です。
依頼人が言うには、二度や三度の離婚は当たり前の一族のようで、複雑な家庭のようでした。
親や兄弟が浮気が原因の離婚を何度もしているのでは、自分の夫が同じ性格なのも仕方がないという諦めモードに入っていたようですが、対象者と依頼人は初婚同士なので、まさか離婚にはならないだろうと思っていた所、やはり血筋なのか、離婚を切り出されたそうです。
しかも女の影は全く見せずに、性格の不一致という理由でです。
そこで探偵の出番になったのですが、また浮気者の血筋の者が対象者の案件を扱うのか・・・と
浮気にもDNAがあるんだなと再認識させられました。