探偵同士でも考えが違う
2021年07月16日
長年探偵をしていると、同業者との関係性も出てきて、協力関係になったり、協会に入れば会員同士という事で交流が出来たり、SNS上で知り合ったりします。
同業者同士の会話となれば、やはり調査についての話がメインになってきますし、一緒に仕事をする事があれば、話してて微妙に調査に関する考え方が違うんだなと感じたりします。
言い出せばたくさんあるのですが、数年前に応援を頼んだ探偵さんは、依頼されていない内容についても調査をしてしまおうとしてきたので、これにはびっくりしました。
当社では、調査をしていて偶然に依頼内容以上の収穫があれば、それはサービスとして依頼者様に情報提供をするようにしています。
しかし、仕事なので、依頼内容以上の業務は基本的にしません。
例えば、浮気の現場だけ押さえて欲しいという依頼でしたら、尾行・張り込みをして、浮気の証拠だけを取得する調査をしますが、それ以上の調査はしません。
浮気調査において、浮気相手の住居や職場まで判明させてほしいとう依頼は多いのですが、依頼者様の予算の都合や、自分で判明可能と判断して、探偵にはそこまで要求しないという場合があります。
とすれば、探偵の業務もそこまでしかしないというのが基本的な考えと思っています。
それを、一応情報としてつかんでおきたいという理由から、依頼内容以上の調査をし始めたので、色々な考え方があるもんだと感じました。
当社では、なぜ依頼内容以上の調査をしないかといいますと、それは仕事だからです。
仕事である以上、依頼された内容だけを完遂する事に全力を出すだけです。
確かに、時間に余裕があれば、追加の調査を依頼された時の為に、関係者の情報を事前に得ておくメリットはあります。
ただその場合、既に判明している情報をあたかも新たに調査したように見せて調査料を請求するような形になります。
これはモラルに反する営業のように思います。
また、画像で証明するような場合、探偵は日付入りで撮影しますので、それを依頼人に見せたら、あの時点でこれを知っていたのか?という事になります。
日付を消せばいいではないかという考えもあるようですが、画像の改ざんはしないというのが探偵のモラルです。
なので、依頼された内容以上の調査はせず、依頼者様が追加で注文してくれた時点で新たに別件として調査をすることにしています。
探偵によって考え方は違うのは当たり前ですが、応援で来たのであれば、元受けの探偵の方針に従うのが常識です。
考え方が違うのは構いませんが、自分の方針で行う業務は自分が直で受けた仕事だけであり、当社は応援に呼ばれた時はそうしています。