探偵のカメラ 3
2021年05月7日
探偵が装備しているカメラは、ビデオカメラと暗視カメラが主要なカメラだと言う事は前回までに書いた通りです。
今回は、特殊なケースの場合に使用するカメラの話になります。
通常、カメラの操作は人が手動で行います。
しかし、人(調査員)がその場に居たのでは撮影が出来ないような環境の調査現場も出てきます。
そういった場合には、動体検知の機能が付いたカメラを無人の現場に仕掛けるという事になります。
どういった場合かといいますと、一つの例としましては、駐車場に停めてある車にイタズラをされて困っているというような場合、イタズラ犯の特定と犯行の証拠の取得時に使用する事になります。
動体検知式のカメラは多々ありまして、暗視装置も付いているものもあり、夜間の撮影も可能となります。
トレイルカメラ等が代表的なものとなっていまして、最近のものは電池式だけでなくソーラーバッテリー式のものも販売されており、一般の方もネット等で簡単に買えるようになっていますし、ホームセンターにも置いてある所もあるので、探偵御用達のものではなくなってきています。
しかし、メカに弱かったり、犯人が知り合いの可能性があったり、秘密裏にカメラの設置をする自信が無い等の理由により、探偵に設置依頼をされる方がいらっしゃいます。
そんなカメラよりも防犯カメラの方が良いのではないかという意見もありますが、上記のような案件の場合、防犯というより犯人の特定を重要視しているので、むき出しの防犯カメラを付けてしまっては、犯罪行為は収まっても、これまでの加害行為に対する処置が出来ない為、秘密裏に撮影する必要があるのです。
探偵が仕込むカメラの場合、カメラをむき出しにして設置する事はありません。具体的には言えませんが、何かに偽装したり、何かに入れてカメラを見えないようにして設置します。
犯人にカメラを見つけられたら意味が無いからです。
このような特殊なカメラは浮気調査にも使えます。というか、浮気調査にこそ力を発揮する場合があります。
例えば、毎回同じ公園の同じ場所で車内での不貞行為をしている不倫カップルだったら、その車内を撮影出来る近くの木等に事前にカメラを括り付けておけば、あとはカメラが自動で撮影してくれますし、今ではWi-Fiで遠隔操作が出来るカメラもあり、離れた場所から調査員がカメラの映像を確認する事も出来ます。
浮気相手のアパートへの出入り等も、動体検知で作動したカメラが自動で撮影してくれます。
このように、現在では、調査現場に調査員が潜んで撮影するというケースだけでなく、機械任せに出来るカメラが使える時代になってきており、秘密裏に撮影する探偵にとって、必須アイテムとなっています。