犬と砂利
2021年04月22日
探偵が調査するに当たって、天敵はたくさんあります。
その中で、張り込み時等に居て欲しくないのは「犬」です。
それも「良く吠える犬」・・・
犬が吠えると、犬は番犬とも言われていますから、犬の飼い主や近所の人が、何事だ?と犬が吠えている方を確認します。
そこに見知らぬ人物がずっと立っていたらどうでしょうか? 通常は怪しむ人がほとんどだと思います。
なので、怪しまれて警察を呼ばれたり、近所の人達が集団で調査員に詰め寄って来たりする事もあります。
探偵は調査してますと言ってしまうのは下の下の下策であり、最後の手段です。ほとんどは、適当に答えてその場を一旦去るのですが、警察に対してはそうもいかない場合もあるので、正直に探偵だと告げ、名刺などを見せて正当な業務の遂行中だと納得してもらいます。
張り込み場所を変えて、犬が騒がないようにやってくださいご苦労様と言ってくれる優しい警官も居れば、本物の探偵かどうか調べると言って照会したりする慎重な警官もいます。
持ち物によっては、警察署に連行されてしまう場合もあり、この「不審者扱い」に耐えられなくて辞めていく新人調査員は相当数います。
また、張り込み場所が砂利道だったり、空き地が舗装や土でなく砂利が引いてある土地だったら、そこを歩行する時は「音」がします。
ザッザッと音がすれば、日中は問題ありませんが、夜間の静かな時間帯だと、家屋の中にまで歩行音が聞こえてくる場合があります。
そうすると、やはり不審な何者かが家の近くを歩いていると思われて、警戒されます。対象者の家がポツンと一軒家であればこういった調査の障害が出る事はほとんど無いのですが、住宅地で家が密集している場所だと、このような天敵が現れます。
夜間だと泥棒と思われる可能性が高く、警察が呼ばれてきて、前述したように探偵だと名乗っても、夜間だと警察署に照会する事も出来ずに、そのまま警察署に連行という事もあり得ます。
懐中電灯を持っていたら最悪です。正当な理由なく懐中電灯を持っていると、泥棒の道具を持っている人物として扱われてしまうからです。
しかし、夜間の行動には懐中電灯は必要な道具であり、泥棒に使う為に携帯している訳ではないのですが、そんな事は警察には通用しません。
取り調べを受け、本物の探偵だと証明が出来て、依頼を受けた正当な調査業務だと認められないと、疑いをかけられた容疑者候補として拘束されたままになります。
というように「犬」が対象者の家そのものや対象者の近所隣りに居たり、対象者の家の周りが砂利だったりすると、探偵の天敵なります。
逆に考えると、泥棒除けには犬や音のする砂利はとても有効だと言う事になります。防犯アイテムとして使用するのはとても有効だと思いますが、同時に探偵には天敵となります・・・