不貞行為の証拠とは
2021年03月16日
浮気・不倫等と言う言葉は、法律用語ではなく世俗的な言い回しです。
なので、離婚問題には法的な事柄が絡むので、法廷用語の「不貞」という言葉が使われます。
いわゆる「不貞行為」の定義ですが、簡単に言えば、配偶者以外との性行為となり、特にその継続性を問われます。
この不貞行為を立証する証拠ですが、あいまいなものでは意味が無く、確かな証拠が必要となります。
その確実な証拠とは、配偶者が浮気相手と性的な接触をしたという直接的な証拠と、そう推認に値するほぼ直接的な証拠です。
完全に直接的な証拠となるものは、配偶者と浮気相手が性行為をしている所を捉える事となります。
これを捉えるのは中々難しいのですが、まれに自宅に浮気相手を連れ込んでいる場合に現行犯として証拠を押さえる事は出来ます。
一緒に居る所をスマホで撮影しておきましょう。
そうではなく、調査の中での直接的な証拠となるのは、車の中で性行為をする不倫カップルの車内での行為を撮影出来たような場合になります。これも撮影するのは中々難しく、シートを倒されていたり、後部座席を使用されていると、車まで接近して撮影しなければならず、秘密裏に撮影するのは困難です。
まれに、公園等の駐車場の場合、トイレなどの建物があればその屋根に登って上方から車内の撮影が可能になる現場もあり、当社でも撮影出来た案件があります。
これらの直接的な証拠は、行為そのものが映っているのですから、言い逃れは絶対に出来ません。
そして、性的な接触をしたと推認される証拠とは、ラブホテルの出入りが一番有力です。ラブホテルは今では色々な使用法があるようですが、一般的にはそういった行為をする場所として認知されていますので、出入りした時点でアウトです。
その他には、愛人宅への出入りや宿泊、浮気相手との旅行や宿泊、シティホテルへの宿泊などがあげられます。
一回でも不貞行為は不貞行為ですが、継続して行われているという事も重要になってきますので、後々の調停や裁判になった時の為を思えば、法律家に言わせると「3回」以上の確実な証拠があると有利といわれています。
逆に、推認は可能だが、証拠力としてはあまり有効ではないものは、メールやラインの中身、レシート、GPSの移動履歴、車のナビの履歴、携帯電話の履歴などがあげられます。
これらだけでは間接的な証拠という扱いになってしまうのですが、前述した確実な証拠が取れれば、間接証拠も立派な証拠に変わってきます。
なので、間接証拠も取れるなら証拠として残しておきましょう。