浮気調査の完結は
2021年02月15日
浮気の兆候、又は間接的な証拠があり、とりあえずプロの探偵に調査をしてもらおうということになる事は多々あります。
しかし、プロの探偵が調査をしても、一回目で全ての証拠が揃うのはとても運のいい案件の場合になります。
これは、スタンダードな調査形態で、安価な設定で調査をした場合の話であり、最低限の調査員、調査車両、調査器材で浮気調査が完了し、確たる証拠も得られた場合の話です。
大手の探偵社にはこういった形態の調査体系はほとんど無く、常に最大に近い布陣で調査に臨むので、一回の調査で結果を出せる確率は上がりますが、大手といえども、常に一回で結果を出せるとは限らないので注意が必要です。
また、大手の料金はとても高額なので、小規模の探偵事務所なら大手の一回分の調査料金で三回調査が出来る場合もあります。
話は戻りますが、一回の調査で完結出来るような証拠が揃うのは運がいいと言いましたが、何故かと言いますと、調査案件ごとに、また同案件でも、調査した日の環境やコンディションによっても、調査結果が変わってくるという事と、調査をして初めて分かる事があるという理由がります。
具体的には、不倫カップルの車での移動について、男の車を使用するのか、女の車を使用するのか、たまにはチェンジしているのかというものがあります。
例えば、依頼者様が男性で妻の浮気の場合であれば、依頼者様が妻の車にGPSを仕込んでおくという事も可能ですが、不倫相手と待ち合わせの場所で、相手の男の車に乗り換えたら、相手の男の車を尾行するようになります。奥さんの車に相手の男が乗り込んできたのなら、GPSを頼りに尾行出来るので、調査車両一台、調査員も一人という簡易的な調査スタイルで安価な設定が可能ですが、GPS無しで通常の車両尾行をするとなると、最低でも調査車両は二台必要になります。
また、不貞行為に使用しているラブホテルが、毎回同じなのか毎回変えるのか、使用するホテルがどのような立地で、敷地内の構造がどうなっているのか等が調査の成否に重要なポイントとなります。
ビルのような造りのホテルで、駐車場は車が丸見えであり、ホテルへの入り口は一つで、出て来る所を撮影可能という好条件な環境であれば、調査日に不倫カップルが会ってさえくれれば、その日に証拠は取れます。
しかし、一棟ごとに分かれている造りで、車もその棟の駐車場に個別に駐車し、カーテン等で、車の姿はシャットアウトされているというラブホテルだったら、スタンダードな調査布陣や機材では、調査に不備がでて、良い証拠は取れません。
最初から不倫カップルの行動パターンが判明していれば別ですが、上記のように、調査をしてみてからでないと調査スタイルの判別が難しい場合は、二度目、三度目の調査に期待するという考えが必要となります。
さらに裁判にまで発展する事を考えれば、一回の証拠が取れたとしても、証拠としての数が少ないので、必然的に数回の調査回数になります。
面談の時に、依頼人様にこれらの現実をお伝えしないと、トラブルになるので、当社では必ずご説明するようにしています。