浮気調査で後ろ姿が多いのは・・・
2021年01月31日
行動調査(浮気調査)は、尾行・張り込みをしながら、行動を映像に記録していくのですが、尾行は物理的に対象者の後方から付けていくものですから、どうしても対象者の後ろ姿の画像が多くなります。
対象者の前から撮影出来ればどれだけ良い証拠が取れるだろうと調査員はいつも思っていますが、透明人間にでもならなければ、中々難しい作業です。
しかし、証拠として通用するように探偵は工夫して行動記録をつなげて証明できるようにするのが基本です。
例えば、ラブホテルに入る所は後ろ姿で顔が見えなくても、出て来る所は正面か横顔は撮れますので問題はありません。
また、何かの障害で顔が判別出来ない画像になってしまったとしても、その後に立ち寄った場所、例えばコンビニ等の出入り時に浮気相手の容姿の完璧な姿を撮影すれば、着ている服装その他で同一人物と証明出来ます。
気を付けなければならないのは、こういった証拠として通用する映像画像には日時が映り込んでいるものでなければなりません。
最近の撮影機器はデジタル化していて、映像に日時を焼き付けるのではなく、デジタルデータとして、撮影日時や保存日時等をデータ化するものになってきており、探偵としては、使用する機器が画像に日時入りが可能かどうかの選別をして購入使用する事が求められます。
一昔は、デジタルデータの画像の類はデータの改ざんが容易に可能という事もあり、裁判資料としては通用しないという時代もありました。
しかし、最近では捏造した画像かどうかの検証が簡単に出来るようになってきましたので、デジカメやデジタルビデオカメラの画像でも問題なく証拠として取り上げられる時代になりました。
今時、フイルムカメラで撮影して、現像してからでないと、撮れた画像を確認出来ない等という時代遅れの事をしていたら、時間ばかり掛かってしまい、仕事になりません。
今後の未来は、ドローンを使用した撮影とかも、探偵業界に入り込んでくるかもしれません。
その場合、プロペラの羽音の静音と上空からの望遠機能がどれだけ高性能になるのかが問題になるでしょう。
あとはバッテリーの問題もあります。
一時的に撮影する一般のドローン撮影とは違い、何時間も待たなければ決定的瞬間を撮れない探偵にとって、撮影機器のバッテリー問題はとても重要な課題です。
これらの課題がクリア出来れば、無人の調査も可能になる時代がくるかもしれません。
緊急時に使い捨てカメラを使って対象者の方向を向かずに腰付近にカメラを持ち、勘で対象者の撮影をしていた時代が懐かしいです・・・